アライメントの4大要素
実際はとても複雑な仕組みや理屈ですが、自動車にあまり馴染みのない方のために、その仕組みを少し説明しておきましょう。これが理解できればホイールアライメント調整で燃費改善という話にも納得できるはずです。
ここでは簡単に、とくに重要度の高いホイールアライメントの4大要素について解説しておきます。
トー角
車を上から見たとき、進行方向に対するホイールの角度です。 ハの字になっていればプラス、逆ならマイナスになります。 左右が等しくプラスであれば真っ直ぐに進む力が強くなりますが、強すぎるとタイや摩耗の原因となります。 |
キャンバー角
車を正面または後ろから見たとき、地面に対するホイールの角度です。 逆ハの字ならポジティブ、逆ならネガティブとなります。 コーナーの旋回性能などに影響します。 |
キャスター角
車を側面から見て、地面に対するストラットの角度です。 この角度が大きいとハンドルを曲げた時に元に戻ろうとする力が強くなり直進性が増すのですが、その分曲がりにくくなります。たとえばドイツ車はキャスター角が大きめですが、コーナーの多い日本車では少なめの方が向いています。 |
キングピン角度
車を正面または後ろから見た時の、キングビン軸の傾き角度のことです。 これは仮想的な操舵の回転軸で、タイヤ接地中心とキングピン軸の地上交接点とのズレを、スクラブ半径と言います。 |
このように、実は複雑で繊細なセッティングが必要なアライメント調整ですが、うまく合わせられれば乗り心地を快適にし、燃費の改善効果もあり、ぜひ気を使いたい部分です。
当店では長年の実績にもとづいた熟練の技術によるセッティングで、多くのお客様からご好評を頂戴しております。